三重県名張市赤目町長坂

2009年02月21


日本の滝百選に戻る

Road Map :名阪国道(R25)を針ICで下りて、一般道をごちゃごちゃと赤目口へ走る。
Route Map:駐車代の要らない県道784号線側の裏口から表口に向けて往復する。
赤目四十八滝を歩いて
 日本の滝百選ながらびっくりする程大きな滝もびっくりする程迫力のある滝も
無かったが、退屈させない多くの滝と渓谷美で充分楽しませてくれた。
昨年の秋に訪れてみたいと思っていたのだが、観光客で混雑する紅葉時よりも
閑散とした冬季で良かった様な感じがする。
駐車料金が高い
 表入口から入ると入場料が300円なのに駐車料金は800円もするらしい。
バランス的に駐車料金が高い。 裏口からなら駐車料金は要らないが、歩行時間が
往復で30分程増えてしまう。
日本の滝百選』   大きな滝はないが様々な形態の滝を見ることが出来て面白い。 

ウィキペディアより
赤目四十八滝は三重県名張市赤目町の滝川の渓谷にある一連の滝のこと。48という名称がついているが実際はもっと多数の滝がある。四十八は非常に多いという意味とも。昔、役行者がここで修行をしたとされ山岳信仰の聖地となっている。地元では「滝参り」と呼ばれる。赤目の由来は役行者が修行中に赤い目の牛に乗った不動明王に出会ったという伝説からつけられた。滝のある渓谷は約4kmに渡って続き、峠をはさみ香落渓(こおちだに)へと続いており四季おりおり楽しめるハイキングコースとなっている。また、紅葉の名所としても知られており、秋には多くの観光客で賑わいをみせる。比較的大きな5つの滝を赤目五瀑といい以下の名前がある。

〔053〕赤目四十八滝
往路:1時間25分(滝見物せず)、復路:1時間50分(滝見物含む)
表入口 不動滝 千手滝 布曳滝 百畳岩 荷担滝 琵琶滝 裏入口
12:25 12:32 12:44 12:50 13:16 13:37 13:46 14:15
あかめしじゅうはちたき
赤目五瀑
・・・不動滝 : 落差15m、幅7m、「滝参り」はこの滝への参拝を意味する。
・・・千手滝 : 落差15m、幅4m
・・・布曳滝 : 落差30m
・・・荷担滝 : 落差8m、荷物を振り分けるように2つに分かれた滝からなる。
・・・琵琶滝 : 落差15m、形状が楽器の琵琶に似る。
またこの渓谷はオオサンショウウオの生息地として知られ滝への入り口に飼育、展示施設もある。
赤目牛の言い伝え
県道785線沿いの裏入口には売店と左側にトイレがあるが売店は閉まっていた。表入口からならば駐車料金が800円いるが、ここなら駐車料金は不要、但し、駐車スペースは4台分しかない。
ここから赤目渓谷への道が始まる。 店が閉まっているので入場料も不要となるのか?。 往路はサンショウウオセンターのある表入口に直行し、復路で滝見物をする予定。
可愛くも無いサンショウウオなんぞ見たくはないが、見れないとなると寂しい。 展示してあるのはオオサンショウウオの屍だけだった。
ここから滝見物をしながら復路とする。
歩き続けること1時間25分で ”日本サンショウウオセンター”に着く。 オフシーズンで生きたサンショウウオは居なかったが四十八滝の写真展が行われていた。
これも小さな ”霊蛇滝”。 昨日の雨で見応えある水量になっており、
透明度も結構綺麗。
3分程歩けば”行者滝”に着く。 滝とは言い難いスケールであり、
48滝以上の滝があるとはこんなインチキ滝を含めてのことだろう。
ここまで7分程の歩き。 赤目五瀑に入っている
不動滝”(落差15m)はそこそこ見応えがあった。
”不動滝”を上から見下ろす。
天気は冴えないが水量はこの季節にしてはある方か。
初夏なら随分気持ちが良い様に思える滝壺の色。
晴れてくれればもっと綺麗な色になると思うのだが・・・
どう見ても絶対に滝では無い ”乙女滝”。
観光地で無ければ沢歩きを楽しみたいところだ。
渓谷沿いの道は大きな滝毎に登り下りがあるが、
良く整備された道で歩き易い。
道中、現在位置と緊急連絡先を書いた地図が3ヶ所にあった。
地図はクリックで拡大します。
屏風岩”の矢印に従って対岸を見上げると”鎧岳”に似た岩峰があった。そう言えば”鎧岳、兜岳”はここから直ぐ近くにあるんだ。
何の変哲も無い上が平らな ”八畳岩”。 表示が無ければ
見過ごしてしまうが、改めて見てもただの岩にしか見えない。
岩窟の中に何かあるが、見るほどものではなかった。
19分程の歩きで赤目五瀑の ”千手滝”。
落差は15mと小さい滝であるが、広がる落水は迫力があった。
表示はこの岩を指していなかったが、この岩の方が
迫力があったので載せた。
”千手滝”を横から見る。 今日は水量が充分ある方だと思うが、
梅雨時分の大水量を見てみたいものだ。
25分で赤目五瀑の ”布曳滝”(30m)に着く。
千手滝の広がりとは正反対に細くまとまりのある落水となっている。
滝壺の色が綺麗で夏なら飛び込みたくなってしまいそう。
”布曳滝”の滝口を見る。 ジェット噴流の様な水流が独特だ。
32分で ”竜ヶ壺”に着く。 この程度の滝は壺と表現する方が正解だろう。
この滝は赤目五瀑に匹敵する迫力がある。
”竜ヶ壺”を上から見る。
崖っぷちには鉄製の歩道が設置してあり、難なく通れるようになっている。整備され過ぎていてハイカーにとっては少しもの足りない感じがした。
高度感がある ”斧ヶ渕”。
透明度の高い沢水にはハヤと思われる魚が沢山泳いでいた。
”の上にある ””の激しい流れ。
陰陽滝”の ””の方は落差が少なく滝とは言い難いが
”の方は激しい流れを見せていた。
滝見物も面白いが渓谷美も中々のもの。 谷の深さでGPSはまったく役に立たない。
小さく見えているのは外国人老夫婦。 国を聞いたが日本語でも英語でも通じなかった。
ゆっくり歩きで写真を撮りまくっていた。
姉妹滝”も滝とは思えず、ちょっとした急流である。
ゆっくり歩きの51分で ”百畳岩”に着く。 売店と休息所のある全体は百畳岩の上に建っている。 数箇所あった売店は全然営業していない。 そう言えば観光客も殆ど居らず閑散としている。
柿窪滝”も滝として認め難い。
この他にも崖っぷちの沢を滝と称している箇所が沢山あった。
滝の名を付けず ”渕”とか ”瀬”にするのが
正しいと思う。
骸骨滝”も滝では無く瀬である。
何を指して骸骨(がいこつ)と呼んでいるのか判らなかった。
遊歩道に水滴が落ちてくるだけの”雨降滝”。
正に小雨に当たっている感じがするだけ。
”斜滝”も滝とは呼べないが、景観としては上々である。
新緑の初夏、紅葉の秋はすばらしいと思うが、今は殺伐としており、
季節としては一番悪い様に思う。その分、観光客は少ない。
1時間12分にて赤目五瀑の迫力のある ”荷担滝”に着く。
落差は8mと低いが二つに分かれた幅広い落水は見応えがあった。
”荷担滝”を横から眺める。 直ぐ上の滝も中々迫力がる。
完全に滝とは呼べない ”雛段滝”。 こんなのを滝と呼んでいる
のだから48滝以上あっても不思議ではないわなぁー。
”雛段滝”を横から眺める。 滝としては失格であるが、
沢としては合格レベルであり、沢歩きをしてみたい。
言うまでもなく滝として失格の ”琴滝
”琴滝”を上から眺める。はやり滝壺が綺麗。
”琵琶滝”の滝壺は深さ10mあるらしい。 滝壺の形が琵琶ににているから琵琶滝に
なったらしいが、どう見ても琵琶の形には見えなかった。 相変らず滝壺の水色が綺麗。
1時間21分にて赤目五瀑最後の ”琵琶滝”に着く。落差は15mで迫力はある。
裏入口から入ったので ”岩窟滝”から沢沿いの穏やかな道を更に奥に向か
って進む。 沢道を18分程歩いて裏入口である ”出合”に戻る。 裏入
口からだと片道4.3kmの歩行距離となり、散策としては結構距離が長い。
1時間32分にて滝見物最後の ”岩窟滝”に着く。
表入口から入った観光客はここで引き返すことになる。